ブログによって生まれた少年サッカーの交流

10年ほど前に、埼玉に引っ越してから通勤途中で聴くラジオ番組の影響で、サッカーJリーグの浦和レッズのファンになりました。「サポーター」と呼んで貰えるほどではないので、ファンとさせていただきます。

浦和レッズの試合がテレビ放送される際には、欠かさず観戦していました。それだけでは飽き足らず、その試合毎の感想や、今後に期待することなどを書いてみたくなり、ブログを立ち上げました。ブログでは、浦和レッズに対する期待や要望を「届く訳もない」ながらも、発信していたつもりです。

そんなブログでも、何人か何度も繰り返し閲覧しにきてくれる方々が現れました。残してくれるコメントが、楽しみになったりもしました。その中で福島にお住まいの方が、私と同じように浦和レッズのファンであり、日頃スポーツ少年団でサッカーを指導されている方でした。「今度、少年団の子供たちを連れて埼玉スタジアムへ観戦しに行くことになりました~」とか「今度、泊まり掛けで埼玉県で行われるサッカー大会へ参加します」など色々コメントを頂いたりお返ししたりする中で、お互いのメールアドレスを交換しあい、日常的なコミュニケーションが取れるようになったのです。
それから数年後、私自身の長男が小学生になり、少年団でサッカーを始めるようになりました。勿論ブログへも投稿し続けていました。そんな折り、あの福島の方からブログの方へコメントを頂きました。「今度小学校低学年の大会を福島で開催するので、参加して頂けませんか?」とのことです。早速、所属する少年団の団長以下に、福島遠征について打診しましたが、低学年であるが故に難しいことが多々あることから、その時はお断りの返答をせざるを得なかったのです。

2011年の大震災があったこともあり、なかなか連絡が取れなかった時期もあったのですが、その間にもブログを覗きに来てくれていることは分かっていました。そして昨年、私の方から連絡を取り、福島のサッカーチームを私たちのチームが主催する大会へ招待することになったのです。ブログで繋がっていた、顔も知らない二人が本当に出会った瞬間でした。福島からわざわざバスに乗って参加してくれたことに感謝の気持ちを表し、子供たちは私たちチームに所属する子供たちの家へホームステイ。大人たちは、お酒を交わしながら交流を深めました。
ブログで繋がった二つのサッカーチームは、1年毎にお互いを行き来する間柄になりました。意外な交流の始まりではありましたが、ブログが広げてくれた繋がりに感謝です。
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